家の土台を支える「基礎コンクリート」は、住宅の安全性を左右する最も重要な部分です。しかし、勝浦や房総地域のように海に近いエリアでは、潮風や湿気の影響でコンクリートの劣化が早く進む傾向があります。放置すると建物全体の傾きやひび割れなどの構造的なトラブルにつながるため、早めの点検と補修が欠かせません。今回は、塩害地域で多い基礎コンクリートの劣化原因と補修のポイントを詳しく解説します。
なぜ勝浦では基礎コンクリートが劣化しやすいのか?
1. 塩害による鉄筋の腐食
潮風に含まれる塩分がコンクリートの内部まで浸透すると、鉄筋がサビて膨張します。その結果、コンクリート表面がひび割れたり剥離したりする「爆裂現象」が発生します。
2. 高湿度による中性化の進行
房総地域は年間を通して湿度が高く、コンクリートのアルカリ性が失われやすくなります。中性化が進むと鉄筋を守る防錆効果が失われ、腐食が加速します。
3. 雨水や地面からの水分の吸い上げ
地盤が湿っている地域では、基礎が常に水分を含み、ひび割れ部分から劣化が進行します。
劣化のサインを見逃さない!チェックポイント
- コンクリート表面に**白い粉(エフロレッセンス)**が浮いている
- ひび割れが0.3mm以上あり、深さがある
- 表面がポロポロと剥がれ落ちている
- 鉄筋が露出してサビが見える
- 床や壁に傾き・きしみ音がある
こうした症状が見られた場合は、放置せずに専門業者に点検を依頼しましょう。
高堀工務店が行う補修のステップ
① ひび割れ注入補修(樹脂注入工法)
細いクラック(0.3mm程度)には、エポキシ樹脂を注入して内部を充填します。これにより、雨水や塩分の侵入を防ぎ、構造的な強度を回復させます。
② 表面被覆工法(防水コーティング)
コンクリート表面に防水材や塗膜材を塗布し、外部からの水や塩分の浸透を防ぎます。勝浦や房総地域では、塩害対応型のポリマーセメント系塗材を使用するのが効果的です。
③ 鉄筋腐食部の補修
鉄筋が露出している場合は、サビを除去し防錆剤を塗布してから、モルタルで再被覆します。この処理を怠ると、内部から再び爆裂が起きてしまいます。
④ 基礎補強工事
劣化が進行している場合には、カーボン繊維シートやFRPシートを外側に貼る「外包補強工法」で強度を高めます。耐震性の向上にもつながります。
予防メンテナンスで住宅寿命を延ばす
- 基礎の定期点検(5年ごと)
目視点検でひび割れや浮きがないか確認しましょう。 - 水はけの改善
住宅の周囲に水たまりができると基礎が劣化しやすくなります。排水勾配を整えたり、雨どいの位置を調整することで防げます。 - 外壁リフォームとの同時施工
外壁塗装や防水工事と同時に基礎の防水処理を行うと、効率的に耐久性を高められます。
実際の施工事例
事例1:築25年住宅の基礎爆裂補修
海から300mの住宅で、鉄筋が露出するほど劣化が進行。防錆処理と樹脂モルタル補修を行い、仕上げに塩害対応コートを塗布。10年以上経過しても再劣化なし。
事例2:別荘の湿気対策リフォーム
地盤からの湿気で基礎内部にカビが発生。床下換気口を増設し、基礎表面に防水塗装を実施。室内のカビ臭が解消されました。
まとめ
勝浦や房総地域のような海沿い環境では、塩害・湿気・雨水による基礎コンクリートの劣化が避けられません。しかし、早めの点検と適切な補修を行えば、住宅の寿命を大幅に延ばすことが可能です。高堀工務店勝浦営業所では、「勝浦 リフォーム」「房総地域 リフォーム」に特化した塩害対策リフォームを多数手がけており、基礎の補修から防水塗装まで一貫対応しています。住まいの健康を守る第一歩として、基礎の状態を一度チェックしてみませんか?
