勝浦市内には、相続した実家、親族が住まなくなった家、使わなくなった別荘など、多くの空き家があります。
勝浦市の空家等対策計画では、住宅・土地統計調査において、市内の空家数は5,700戸、空家率は47.1%とされています。勝浦市にとって、空き家の活用は大きな地域課題の一つです。
空き家を所有している方の中には、
「親から相続した家をどうすればよいかわからない」
「兄弟姉妹で意見がまとまらない」
「思い出があるので、すぐには売れない」
「遠方に住んでいて管理ができない」
「売れるのか、貸せるのか、直せるのか判断できない」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
相続した実家は、単なる不動産ではありません。
家族の思い出があり、簡単に手放せない気持ちがあるのは自然なことです。
しかし、使わないまま放置してしまうと、建物の傷み、管理費用、固定資産税、草刈り、雨漏り、近隣対応などの負担が続きます。
特に勝浦のように海が近く、塩害や台風・強風の影響を受けやすい地域では、空き家の劣化が進みやすいことにも注意が必要です。
相続した実家は、早めに家族で話し合うことが大切です
相続した家をどうするかは、時間が経つほど話し合いが難しくなることがあります。
相続人が複数いる場合、
「売りたい人」
「残したい人」
「貸したい人」
「管理に関わりたくない人」
「思い出があるので判断を先送りしたい人」
など、家族の考えが分かれることがあります。
誰か一人が管理を続けているうちは何とかなるかもしれません。
しかし、その負担が長く続くと、不公平感や不満につながることもあります。
空き家問題で大切なのは、いきなり売る・貸すを決めることではありません。
まずは家族で、次のようなことを整理することです。
「今後、誰かが住む予定はあるのか」
「管理は誰が行うのか」
「固定資産税や修繕費は誰が負担するのか」
「売却した場合、家族の合意は取れるのか」
「賃貸にした場合、管理や修繕はどうするのか」
「思い出を残す方法はないか」
こうした話し合いを早めに始めることで、家族間のトラブルを防ぎやすくなります。
放置すると、家族の負担が増えることもあります
相続した実家をそのままにしておくと、建物の劣化だけでなく、管理責任の問題も出てきます。
勝浦市の空家等対策計画のページでは、空家等の所有者や管理者は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、適切な管理に努めるものとされています。
庭木や雑草が伸びる。
屋根や雨樋が壊れる。
外壁の一部が落ちる。
雨漏りが進む。
害虫や小動物が入り込む。
台風後に近隣へ迷惑をかける。
こうした状態になると、家族の誰かが対応しなければなりません。
遠方に住んでいる場合は、確認に行くだけでも時間と費用がかかります。
「今は使わないけれど、いつか考えよう」と先送りにしているうちに、結果的に修繕費用が大きくなってしまうこともあります。
売却すれば、管理の負担を減らせます
今後、家族が住む予定がない場合は、売却を検討することも一つの方法です。
売却することで、固定資産税、草刈り、雨漏り確認、台風後の点検、修繕、近隣対応などの負担から解放されます。
また、建物が大きく傷む前に売却できれば、買い手にとっても検討しやすくなります。
勝浦では、気候の良さや自然環境に魅力を感じ、移住や二拠点生活を考える方がいます。
古い家でも、海に近い、庭がある、駐車場がある、日当たりが良い、平屋である、リフォームしやすいといった特徴があれば、購入希望者にとって魅力になることがあります。
相続した家を売ることは、決して「家族の思い出を捨てる」ことではありません。
必要としている人に住み継いでもらうことで、家を地域の中で生かし続ける選択とも言えます。
賃貸にすれば、家を残しながら活用できます
「すぐに売る決心はつかない」
「家族の思い出があるので手放したくない」
「将来、家族が使う可能性がある」
このような場合は、賃貸という選択肢もあります。
賃貸に出せば、家を所有し続けながら、家賃収入を得られる可能性があります。
また、人が住むことで換気や水まわりの使用が行われ、空き家のまま放置するよりも建物の劣化を抑えやすくなる場合があります。
ただし、賃貸に出すには、借りる人が安心して暮らせる状態にする必要があります。
雨漏り、水まわり、給湯器、電気設備、床、サッシ、鍵、外まわりなどは、事前に確認しておきたいポイントです。
勝浦の空き家は、潮風による塩害や台風・強風の影響も考慮する必要があります。
貸す前に、地元の気候を踏まえた建物点検を行うことが大切です。
空き家バンクや補助制度を活用できる場合もあります
勝浦市には、空き家を貸したい・売りたい所有者と、利用したい希望者をつなぐ空き家バンク制度があります。勝浦市の移住ポータルサイトでは、空き家バンクで取り扱う空き家について、市内に存在し、現在住んでいない個人住宅やその敷地などと説明されています。
また、勝浦市の空き家流通促進補助金では、空き家バンク制度活用のための家財道具等の処分費や、空き家バンク登録物件で売買・賃貸借が成約した後のリフォーム費用の一部を補助する制度が紹介されています。家財道具等処分費補助金は補助対象経費の2分の1、上限30万円、リフォーム補助金は補助対象工事費の2分の1、上限50万円とされています。
相続した実家には、家具や家財道具、仏壇、思い出の品などが残っていることも多くあります。
「荷物が多いから売れない」
「片付けが終わらないから貸せない」
と考えている方も、制度を確認しながら少しずつ進めることで、活用の道が見えてくる場合があります。
補助金には対象条件や申請時期がありますので、利用を考える場合は、事前に確認することが大切です。
税金や登記の確認も早めに
相続した空き家を売却する場合、税金や登記の確認も重要です。
国税庁では、相続または遺贈で取得した被相続人の居住用家屋や敷地等を一定の要件を満たして売却した場合、譲渡所得から最高3,000万円まで控除できる特例が紹介されています。ただし、令和6年1月1日以後の譲渡で相続人が3人以上の場合は、控除額が2,000万円までとなるなど、細かな条件があります。
また、相続登記についても制度整備が進んでいます。法務省は、相続登記の申請義務化に伴い、相続人申告登記や登録免許税の免税措置などの環境整備策を案内しています。
税金や登記は、家の状況や相続人の人数、売却時期などによって判断が変わります。
そのため、実際に売却や賃貸を進める前には、司法書士、税理士、行政機関などの専門家に確認することをおすすめします。
思い出を残しながら、家を活かす方法もあります
相続した実家を売る、貸すという話になると、寂しさを感じる方もいると思います。
しかし、家を活用することは、思い出を消すことではありません。
たとえば、家族で写真を撮る。
思い出の品を整理して残す。
大切な柱や欄間、建具の一部を再利用する。
庭木や石、古い家具を活かす。
リフォームして次の人に住み継いでもらう。
このように、思い出を大切にしながら、家を次の役割へつなげる方法もあります。
空き家のまま傷んでいくよりも、必要としている人に使ってもらうことで、家がもう一度生き返ることがあります。
勝浦に移住したい方、二拠点生活をしたい方、海や自然の近くで暮らしたい方にとって、相続した実家が新しい暮らしの場になるかもしれません。
まずは建物の状態を知ることから始めましょう
相続した実家をどうするか迷ったときは、まず建物の状態を確認することが大切です。
屋根は傷んでいないか。
雨漏りはないか。
外壁にひび割れはないか。
床が沈んでいないか。
水まわりは使えるか。
給湯器や電気設備は問題ないか。
サッシや雨戸は動くか。
庭や駐車場は使いやすいか。
塩害や台風被害の影響はないか。
建物の状態が分かれば、売却がよいのか、賃貸がよいのか、リフォームして活用できるのか、現況のまま販売した方がよいのかを判断しやすくなります。
家族で話し合う際にも、建物の状態や必要な費用が分かっていると、感情だけでなく現実的な判断がしやすくなります。
高堀工務店勝浦営業所にご相談ください
高堀工務店勝浦営業所では、勝浦市内の空き家について、リフォーム・修繕のご相談だけでなく、販売のお手伝いも行っています。
「相続した実家をどうしたらよいかわからない」
「売るべきか、貸すべきか家族で迷っている」
「建物の状態を見てほしい」
「リフォームしてから販売した方がよいか知りたい」
「貸すためにはどこを直せばよいか相談したい」
「家財道具が残っていて、何から始めればよいかわからない」
このようなお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
勝浦の気候や塩害・風害の特徴を理解した地元の工務店として、建物の状態確認、必要なリフォームのご提案、販売に向けた準備まで丁寧にお手伝いいたします。
相続した実家は、放置すれば家族の負担になります。
しかし、早めに話し合い、必要としている人につなげることができれば、所有者にとっても、移住希望者にとっても、勝浦のまちにとっても価値ある資産になります。
勝浦市内に相続した空き家をお持ちの方は、高堀工務店勝浦営業所までお気軽にお問い合わせください。
